Profile

ヤンマー株式会社 情報企画部 課長
勝 眞一郎 (かつ しんいちろう)さん

中央大学大学院経済学修士。1988年にヤンマーに入社以来、情報システム、物流管理、製品開発改革などに携わる。途中、米国駐在を4年間経験。現在は、ヤンマーグループの情報システム部門の取りまとめを行っている。趣味は、フリーダイビングとスキー。年に1回は故郷の奄美大島で潜る。
2008年3月同社退職後、バローレ総合研究所代表、サイバー大学准教授に就任されました。(編集部)
バローレ総合研究所 http://www.valore-soken.com
サイバー大学 http://www.cyber-u.ac.jp
楽しい予定を先に入れて気分を盛り上げる!
勝さんはもう同じ手帳を5年ほど使いつづけている。能率手帳ネクサスバーチカルのA5サイズである。毎年、売場が混雑する前の11月下旬には、翌年の手帳を購入する。「買ったらまずカレンダーを見て、スキーだとかダイビングだとか、遊びの予定を入れてしまいます(笑)。こういった大まかな予定は、年間カレンダーが使いやすいんです」。先に楽しい予定を入れることで仕事にもハリが出る。目標への達成意欲も高まる。通常の予定はバーチカルタイプのスケジュール欄に書き込む。1日に少なくとも3,4件は打ち合わせが入り、ほぼ毎週のように出張もある。海外出張も多いという。バーチカルタイプは矢印で細かくはっきりと時間を区切れるから使いやすいのだそうだ。多忙な人に好まれるスケジュール欄である。その他やるべきことは箇条書きの頭にチェックボックスを設けてチェックし、時々見返しては漏れがないようにする。予定変更など、消したり書き換えたりすることも多いので、筆記具はシャープペンを使う。今使っているピンク色のボディにもこだわりを持っている。「手帳との色のコントラストがくっきりしていてきれい。お気に入りです」。
手帳は頭に描いたことをぱっと書き写すことができる

手帳には仕事もプライベートも書き込むが、仕事の予定は社内のグループウェアでも共有している。こちらはメンバーに自分の予定を知ってもらうためのもの。手帳のほかにはノートパソコンも常に持ち歩いている。出張が多いので、仕事上どうしても欠かせない。PDAを使ってみたこともあったが、1ヶ月と持たなかったそうだ。情報システム畑をずっと歩んできた勝さんであるが、やはり手書きの手帳の方が使い勝手が良いという。例えばシステムの概念を相手に説明するときも、紙なら頭に浮かんだイメージをぱっとビジュアルに描くことができる。思いついたときにすぐ書けるし、書いた方が記憶にも残りやすいという。勝さんの手帳には、あちこちに図やイラストで描かれたアイデアが散りばめられていた。A5サイズを選んだ理由は、会議などでよく使うA4資料を半分に折りたたんで挟める大きさだからである。その日に必要なものだけを、ひょいと挟んで持ち歩けるのだそうだ。また、手帳カバーの裏には小さなポケットを自作で取り付け、チケットやバンドエイドなど、いつも必要な細かなものを収納している。「このミニポケットがあると何かと便利なんです。次回からは作ってくれるといいなあ(笑)」。
社外に10人の師匠を作る

勝さんは現在、情報企画をメインに、グループ会社の取締役など4つの役割を兼務している。さらには社外で講演を行ったり、大学院で学生を指導したり、自身の HPを開設してメールマガジンの発行を行ったりと、活動の範囲がとても広い。「社外に10人の師匠を作るようにしています」という勝さん。人脈を広げるために心がけているのは、まず自分から行動を起こして会いたい人に会うようにしていること。たとえ忙しい人でも、会いたいという熱意が伝われば会ってくれるという。冒険の達人から女優の高樹沙耶さんなど、実に様々な交友関係を持っている。異分野の友人から、今まで思いつかなかった仕事のアイディアを発見することも多いそうだ。忙しい中でも溌剌とした雰囲気を持つ勝さんの元気の秘密は、人とのつながりを大切にする、勝さん自身の心構えの中にあるようだ。
私の手帳のツボ
●A5サイズの手帳に必要な資料を折りたたんで持ち歩く。
●手帳カバーの裏に自作のミニポケットを付けて、細かなものを収納。
●筆記具は手帳とのコーディネートを考え、見た目にもきれいなお気に入りを持つ。
●手帳を買ったらまず楽しい予定を先に書き込む!